総監 八木日照御尊能化
講頭・副講頭指導会に当たり、皆さんには登山ご出席、たいへんご苦労様に存じます。
連休にかかって交通困難な中、全国からご参集くださり、ありがとうございました。
ご承知の通り、先般、総本山において日興上人御生誕七百七十年の奉祝大法要、さらに十日間にわたる記念法要並びに法華講員五十パーセント増達成記念大会が、好天に恵まれてとどこおりなく奉修、開催され、おめでとうございました。
さて、ただ今も布教部長並びに教学部長から話がありましたように、宗門はいよいよ、平成三十三年の大聖人御聖誕八百年までに法華講員八十万人体勢構築との御命題に向けて、出陣をいたしました。
国内外の様相は、白法ruby>隠没(おんもつ)して邪義邪宗が蔓延り、闘諍言訟が絶えず、ruby>未曽有(みぞう)の大災害が頻発し、人々は苦悩に喘いでいます。大聖人様が『立正安国論』に予言あそばされた通りであります。
今の時こそ、衆生救済の大白法たる日蓮大聖人様の三大秘法の仏法を広宣流布しなくてはなりません。その担い手は、我が日蓮正宗の僧俗以外にありません。皆さんが、その主役であります。地涌千界の眷属としての誇りと自覚を持って、一国浄化、さらに閻浮広布の旗を高く掲げ、大折伏戦に一身を抛とうではありませんか。
各講中の責任者としてリードしていくのは、講頭であり副講頭である皆さんであります。常に御法主上人猊下の御指南を拝しつつ、教導くださる末寺指導教師のもと、講頭・副講頭がそれを伝えていく。そのように、御法主上人猊下から指導教師、そして講頭と、一本の線に繋がってこそ、一人ひとりの講員に御法主上人猊下の御指南が正確に伝わっていき、歓喜と功徳にあふれた信心の姿となります。
御法主上人猊下の御指南は、宗祖大聖人様から流れ通う、まことに尊い大綱であります。この後賜る御法主上人猊下の御指南を真剣に拝聴して我が身に体し、今日から六年間の唱題行を根本とした折伏の積み重ねにより、堂々と八十万人体勢を築き上げ、晴れて平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の大佳節の御報恩にお供え申し上げようではありませんか。
大白法 平成27年5月16日刊(第909号)より転載